krtek@Japan

日曜日, 4月 20, 2008

フィンランド現代美術館 KIAZAMA

ヘルシンキ中央駅近くにあるその美術館を訪れた。

いいともわるいともなんとも判断しにくい現代アートの展示を抜け、美術館の北側の端たどり着くと、そこは一面ガラス張りになっていて、美術館の外が見える構造になっていた。

ガラスのすぐ向こうは再開発なのか、かなり大規模に土木工事が行われている途中だった。重機が入り、斜面が切り崩され土砂が積まれた光景は、荒々しく切り立った山脈のように視界いっぱいに広がっていて、思わず見入ってしまった。まるでそれが作品の一つであるかのような存在感だった。
同じように思ったのかどうかわからないが、ここにくると他の観客もかならず窓の外をじっと見ていた。

「キアズマ」

はじめは地名からとったのかと思っていたが間違っていた。
そういうことだったのか。

『「キアズマ(交叉)」という概念に従い、建築と周りの景観、建築と人、建築と芸術作品といった二項対立ではなく、それら様々な要素を「折りたたんだ」美術館として成立させたのである。(建築MAP) 』